推薦入試には、公募制推薦と指定校推薦があります。指定校推薦と公募制推薦は似ているようで違うものです。公募制推薦と指定校推薦の違いを理解して、自分に合った入試方法を見極めるようにしましょう。
公募制推薦と指定校推薦の違いは、出願条件にあります。公募制推薦は、大学側の出願基準を満たし、学校長からの推薦があれば、どの高校の生徒でも出願することができます。しかし、指定校推薦の場合は、大学側から指定を受けた高校の生徒しか出願することができません。また、公募制推薦の場合は、出願をしたからといって合格できるとは限りません。しかし、指定校推薦の場合は、ほぼ確実に合格することができます。
公募制推薦とは、大学側の出願条件を満たし、なおかつ高校からの推薦がもらえれば、誰でも出願できる推薦入試制度です。公募制推薦には、一般推薦と特別推薦の2つがあります。
公募制推薦(一般推薦)とは、在学中の高校から推薦があり、さらに大学側から出される条件もクリアしていれば誰でも出願が可能です。出願条件として、評定平均に基準が設けられます。高校3年間の学習成績や生活態度などが評価されるため、日ごろから高校での勉強に真面目に取り組むことが大切です。国公立大の一般推薦においては、センター試験の受験が課される場合もあります。
公募制推薦(特別推薦)とは、成績ではなく、部活動における実績や課外活動などを重視した推薦制度のことで、「スポーツ推薦」、「文化活動推薦」、「有資格者推薦」とも呼ばれます。主に高校3年間での、スポーツや文化活動における実績によって評価された生徒が、推薦を受けて出願できるというものです。 そのため特別推薦では、評定平均に基準を設けている大学は多くありません。
公募制推薦と指定校推薦では、求められる対策が少しずつ異なります。また私立大学か国公立大学かによっても、出願条件は違ってきますので、受験方法を決める前に確認しましょう。