高校と大学とでは、学習方法、教員の立ち位置、時間割などに大きな違いがあります。ここでは、高校と大学の違いについて、3つのポイントに分けて説明していきます。
高校の学習方法は、決められたさまざまな教科の授業を受けることによって幅広い知識を身につけるというものです。一方の大学では、自分が希望する専門的な学問について、自分で知識を得て問題を解決していかなければなりません。大学では、高校までの「教師から教わる」という受動的な学習方法のみでなく、「自ら学ぶ」という能動的な学習方法も求められるのです。
高校の授業では、教員免許を取得した教師が学習指導要領に基づいて授業を進めていきます。それに対して、大学には教師がいません。あくまでも大学は、教育の場ではなく研究機関という位置づけになります。そのため、授業を行う教員のことを教師ではなく、教授というのです。研究者である教授が、専門の研究領域を中心に授業を進めていきます。ちなみに教授は、必ずしも教員免許が必要というわけではありません。
高校と大学とでは授業の時間割が大きく異なります。一般的に高校ではクラスごとに時間割が決められていて、その授業を受けて一定以上の成績を修めると卒業できる仕組みです。一方、大学では特定の必修科目以外は一切決められていません。自分で興味のある科目を選んで時間割を組む自由度の高い仕組みです。なお、授業の時間は高校では50分前後であるのに対して、大学は90分が基本です。
このように、大学では「自分のことは自分で決める」というスタンスが基本になっています。高校と比べると、自分で自由に決められることが増えますが、同時に自己責任も大きくなるのです。高校と大学の違いをよく理解して、大学生活を有意義に過ごせるようにしましょう。