大学にも、夜間に講義を受けられる「夜間部(二部)」があります。ここでは、大学の夜間部について紹介していきます。
大学の夜間部とは、夜の時間帯に講義を受けることを主とする制度です。夜間部のはじまりは、第二次世界大戦後といわれています。働きながら大学に通いたい人に対して、教育の場を提供することを目的に、多くの大学で設置されました。近年では、夜間部を設置する大学は減少傾向にあります。
夜間部の特徴として、学生層の幅が広いという点が挙げられます。夜間部は、働きながら大学で勉強する人、昼間は主婦として家事をしている人、資格の勉強をしている人など、さまざまな人が集まります。そのため、自分では経験したことのない話を聞くことができるのも夜間部ならではのことです。また、夜間部は学費が安いといった特徴もあります。大学によってさまざまですが、昼間と比べて約半分の学費で通うことができます。昼間と比べて学生の数が少ないのも特徴の1つです。少人数になるので、講義やゼミにより集中できます。
昼間部では、1日90分×5コマというスケジュールが一般的です。これに対して夜間の講義スケジュールは、1日90分×2コマです。夜間部といっても、夜中まで講義があるわけではなく、夕方から21時頃までの間に講義が行われます。また、1日の上限が2コマと決められているため、昼間部と比較すると総授業時間数が短くなるといった違いがあります。カリキュラムに関しては大きく異なることはありません。また、大学によっては、夜間部の学生でも昼間部の講義を受けることができます。自分の生活に合わせて自由度の高いスケジュールを組めるのです。
夜間部に通う際には体力面に注意しましょう。一般的に夜間部に通う学生は、昼間は家事をしたり、仕事をしたり、資格の勉強をしたりしています。そのため、夜間の講義中に昼間の疲れが出てしまうことがあるのです。さらに、帰宅時間も遅くなるので、体力的につらくなり途中から通えなくなってしまうこともあります。夜間部に通う場合には、スケジュール管理を徹底しましょう。