私立大学と国立大学では、それぞれ運営団体や学費に大きな違いがあります。
私立大学とは、個人や企業などによって設立され、学校法人が運営する大学を指します。そして国立大学は、国や地方自治体によって設立、または運営されている大学です。
私立大学は全国で約600校と数が多く、全大学の約8割を占めています。対して国立大学は全国に約80校と校数が少なく、これは各都道府県に1校から3校ほどの数です。
私立大学は試験の科目数3~4科目、場合によっては1科目で可能な場合もあり、科目数が少ない傾向があります。また、入試試験も各大学の個別試験で受験することが可能です。
国立大学の試験では、基本的に5教科7科目の学習が求められます。国立大学では一般的にセンター試験を受け、個別試験を行い、2つの総合点で合否を決定します。
一般的に私立大学よりも、国立大学の方が学費は安いという傾向にあります。また、文系と理系によっても学費は異なります。例えば理系の場合は、授業料の他にも実験実習費や施設設備費が発生するため、学費が高くなっています。学校によってその金額もかなり違ってきますので、志望する大学の情報をしっかり調べておきましょう。
ちなみに試験の難易度についても、学校によって差がありますが、私立大学よりも国立大学のほうが難しい傾向にあります。他にも、私立大学では教員1人あたりの生徒数が多く、国立大学では少ないという特徴も存在します。
このように、私立大学と国立大学はそれぞれに違いがありますが、どちらを選べばよいかという点は人によって異なります。大学は安易には決定せず、自分の目標や進路に応じて最適な学校を選びましょう。
また、自分にとって最適な学校が見つからない場合は、視野を広げて短期大学や専門学校への入学を検討するのもひとつの方法です。