学部とは大学を構成する単位を指し、学科とは学部の中で専門分野に特化した科目を指します。医学部・医学科を例に挙げた場合、医学という大きな枠組みが学部として存在し、その中にある専門分野に特化した医学科が学科ということになります。
学部とは、大学を構成する単位のことを指し、教育および研究上の組織になります。学校教育法では、大学には数個の学部をおくことを常例としていますが、1個の学部で大学を構成することも可能です。また、夜間授業のための学部も認められています。
学科とは、学部の中で専門分野に細分化された科目のことを指します。例えば医学部の中にある看護学科のように、医学部といっても学ぶことは様々です。そこで学部という大きな枠組みの中に専門分野に特化した学科が存在しているのです。
工学部や理工学部などのように、学科で入学の募集をおこなう場合もありますが、大学入試では、ほとんどの大学が学部単位での募集になります。最初は学部という大きな括りで学部を選び、その後で小さな括りである学科を選択するのが大学入試の基本的な仕組みになるのです。似た学部や学科を持つ大学と自分の希望を比較検討するため、大学の情報収集は早いに越したことはありません。
複数の学問分野が群れ合い広がっていくイメージを持たせるために、学部を学群という表現にしている大学もあります。ほかにも、学部ではなく学域や学堂といったように、個性的な呼んでいる大学も少なくありません。大学によって学部の名称を変更する理由は様々ですが、学校選びやオープンキャンパスの際に混乱しないように注意が必要です。
以上のように、大学の学部と学科には明確な違いがあります。大学を選ぶ際は、自分の夢や目標を叶えられる学部と学科の両方を決めるのが理想です。