大学における「休学制度」とは、大学に在籍したまま休むことができる制度のことです。長期インターンシップや留学、家庭の事情など、様々な理由で休学制度の利用を検討している学生が多いでしょう。ここでは、そんな学生に向けて休学制度を利用するための情報をお届けします。
近年、大学の休学制度を利用する学生は増加傾向にあります。その背景には、大学の休学費が下がってきていることが考えられます。例えば、国立大学においては定められた期間に休学届を提出し、許可を得るのであれば、基本的に休学中の学費は全額免除となります。私立においても休学費10万円以下の大学が増えてきています。
休学の手続きについては大学によって異なりますが、一般的には「休学届を提出→大学から休学許可が出る→休学」という流れになります。休学届には休学理由を書きますが、休学理由によっては別途書類を用意する場合もあります。例えば、病気による休学である場合には、医師の診断書が必要になります。休学届を提出したら、学部主任やゼミの担当教授との面談をおこない、休学が認められれば、大学による審査がおこなわれます。ここで、許可が得られると休学が可能になります。このように休学するためには様々な手続きがあるので、休学を決めたら早めに対応しましょう。
申請期間や休学期間の上限などについては大学ごとに異なりますが、申請期間は基本的に「休学する1ヶ月~2ヶ月前まで」というケースが多いです。また、休学期間の上限については、2年間としている大学が多い傾向にあります。休学を希望する場合には、自分の通っている大学の休学制度について、あらかじめ確認しておくべきでしょう。
休学中の学費についても大学によって異なるため一概には言えません。しかし、国立大学の場合は基本的に休学中の学費は全額免除となります。私立大学においては、授業料の一部を支払う必要があるケース、授業料は免除でも在学費が必要になるケースなど様々です。休学制度の申請期間や期間と同様に、自分の通っている大学の休学費については必ずチェックしておきましょう。
休学する際に注意すべきなのは学費の面だけではありません。奨学金制度を利用している学生は、休学をすると受け取りができなくなります。休学期間中は奨学金の受け取りを休止し、復学後に受け取れるように申請することを忘れないでください。
以上が大学における休学制度についてです。休学を検討する際には事前に確認しておくべき点が多々あるので、早めに対応を進めていくことが大切です。