専門学校はすべて認可校です。学校教育法に定められた一定の基準を満たし、都道府県知事が認可した学校のみが専門学校と名乗ることができます。ここでは、認可を受けた専門学校と無認可校の違いを説明します。
認可校の授業時間は、年間800時間以上、夜間は年間450時間以上と定められています。無認可校の場合では、学校やコースによって習得期間に違いがあり、3ヶ月や半年などでカリキュラムが修了する場合もあります。そのため認可校より学費も安く、短期間で取れる民間資格の講座などもあります。
認可を受けた専門学校の入学資格は、高校か高等専修学校(専修学校の高等課程)を卒業していることです。一方の無認可校では、学歴や年齢による入学資格を設けていないのが一般的です。
国が運営する「日本学生支援機構」等の、公的な奨学金を受けられるのは、認可校の学生に限られます。無認可校の学生は対象となりません。
認可を受けた専門学校では、専門分野ごとに明確な設置基準が定められ、自己所有の建物となっています。一方の無認可校は、自前の建物である必要はないため、アクセスの良い駅前のビルなどにテナントで開校することもあります。
このように、認可校と無認可校では多くの違いがあります。学ぶ分野が同じであっても、無認可の学校を選ぶより、認可を受けた専門学校を選んだ方が、将来の選択肢が広がるのです。行きたい学校を見つけたら、その学校が本当に認可を受けているか、十分に確認しましょう。