併修制度とは、専門学校卒業と同時に、大学または短期大学の卒業資格を取得できる制度のことです。2つの学校で学べるため、より専門的な知識や技術を習得することができます。ここでは、専門学校の併修制度について詳しく紹介します。
専門学校で行っている併修制度とは、専門学校と大学の両方に通いながら、2つの学校の卒業資格が得られる制度のことをいいます。併修制度は、専門学校と大学の勉強が同時にできるため、進学や就職などで有利にはたらきます。
併修制度を活用すれば、専門学校と大学の両方で学べます。つまり、専門学校生であるのと同時に大学の正規学生でもあるのです。卒業時には、短期大学に通っているのであれば「短期大学士」、大学に通っているのであれば「学士」という学位を得ることができます。さらに、単位認定制度により、専門学校で修得した単位の一部が大学の単位として認められます。反対に、大学で得た単位は専門学校の単位としても認定されます。また、併修制度の利用により、大学卒業が出願条件となるような資格試験の受験が可能となります。
専門学校と大学ないし短期大学の通信教育課程を修了して卒業した後は、編入試験に合格すれば大学へ編入することができます。併修制度を利用していると大学の単位を修得したことになるので、大学編入を考えている人には優位にはたらきます。具体的には大学の2年次や3年次に編入することができます。
併修制度を利用して卒業をした場合、専門学校の卒業資格とあわせて大学の卒業資格も得られます。そのため、就職の採用条件に「短大卒以上」、「4年制大学卒以上」などと明記されているものにも応募可能です。採用面接では、専門学校と大学、2つの卒業資格を得ていることから「学習意欲が高い」、「専門知識がある」という好印象も与えられます。