専門学校から大学に編入することは可能です。ただし、編入するためには条件があり、それをクリアしなければなりません。ここでは、専門学校から大学に編入する方法について紹介します。
専門学校のなかには、大学への編入を前提とした「大学編入コース」を用意しているところがあります。専門学校で1~2年間学んだあと、4年制大学の3年次(または2年次)への編入が可能です。専門学校で役立つ資格や技術を身につけた後、大学で幅広い知識の習得を目指す人もいます。
専門学校から大学に編入するには、文部科学省により定められている条件をクリアしなければなりません。修業年限が2年以上であること、そして総授業時間数が1,700時間以上の要件を満たす課程を修了することです。この2つの条件を満たすことで、専門学校から大学に編入できます。ただし、全ての大学に編入できるわけではありません。編入制度のある大学でなければ、途中編入はできません。また、編入制度があっても、通っていた専門学校の単位がどこまで認定されるかは大学によって異なります。そのため、希望する大学に編入制度があるかどうか、専門学校の単位が希望大学の単位として反映されるのかどうか確認しておく必要があります。
専門学校から大学に編入すると、さまざまなメリットがあります。まず、社会で役立つ技術や資格を専門学校で身につけた後、大学ではより広い知識を得ることができます。大学編入は、キャリアアップや進路変更を考えている人にはおすすめの制度です。また、浪人ではなく、専門学校に通って大学へ編入するメリットとしては、就職までの期間が短くなることや浪人時代のお金を削減できること、編入の際の受験科目が少なくなることが挙げられます。他にも、専門学校と大学の両方を卒業することで、「専門士」の称号と「学士」の学位も得られます。