小論文は、推薦入試だけでなく、一般入試やAO入試に用いられることもあります。教科試験ではわからない読解力や論述力を見ることができる試験です。ここでは、推薦入試における小論文対策について説明します。
小論文のテーマや出題方法は大学ごとに異なります。まずは志望大学で過去に出題された内容を調べ、テーマの傾向や出題形式、文字数などを把握してください。その上で、実際に小論文を書く練習を重ねましょう。志望大学以外にも、同じテーマや形式で出題されたものがあれば、どんどん挑戦してみてください。小論文が苦手と感じている人ほど、数をこなすことが大切です。はじめは上手く書けなかったとしても、何度も書いているうちにコツが掴めてきます。最初のうちは、時間を気にせず、納得できるまで、テーマを意識した内容を書いてみてください。書くことに慣れてきたら、試験本番と同じように制限時間を守って書いてみるとよいでしょう。
小論文試験では、課題となる資料を読み解き、「正しく内容を説明できるか」、「テーマについて自分の意見を明確に書くことができるか」、「文章を論理的に展開していくことができるか」などが問われます。そのため、出題の意図に沿わない記述をしたり、論点が逸れたりすると、読解力や論述力がないと判断されてしまいます。小論文対策は、論文テーマをしっかりと意識して書くことが大切です。
書いた小論文は、先生や家族、友人に読んでもらいましょう。上手く書けたつもりでも、テーマのずれや論理的でない箇所などは、自分では気付けないこともあります。第三者に見せ、おかしな部分がないか確認してもらってください。指摘を受けたら書き直し、もう一度見てもらいましょう。書いた小論文を友人と見せ合うなどして、人が書いた小論文を読むことも参考になります。原稿用紙の使い方や誤字脱字にも気を付けましょう。