推薦入試に合格した場合、併願可能な私立大学を除いて、入学を辞退することはできません。しかし、一般入試では、合格後の入学辞退は可能です。ではなぜ推薦入試では合格後の辞退ができないのか、詳しく説明します。
推薦入試は、一般入試とは異なり、合格した場合は必ず入学することを前提とした専願制の入試になります。一部の私立大学の公募制推薦では、他大学との併願や合格後の辞退ができる場合がありますが、入学することを条件にしているため、合格後の辞退は認められていないのが一般的です。大学によって規定は異なるものの、合格後に辞退をしてしまうと、来年以降の推薦枠に影響が出てしまうおそれもあるため、注意が必要です。
合格後の辞退を認めていない大学であっても、特別に認められるケースもあります。主に家庭の事情や、病気やケガによって進学が困難になってしまった場合です。このようなやむを得ない理由により入学を辞退する場合は、早急に大学側に連絡しましょう。辞退が認められれば、手順に従い入学辞退の手続きを行ってください。このとき、すでに入学金を納入している場合は、基本的に返金はされませんので注意しましょう。
推薦入試の合格を辞退する場合、他大学の一般入試で合格しなければ、大学に進学することができません。試験の準備が十分にできていなければ、不合格になる可能性が高くなります。一般入試に向けて準備してきた生徒に比べて不利な状況といえるでしょう。そのため、推薦入試の合格を辞退したいのであれば、他大学の一般入試で本当に合格できるかどうか、しっかり考えてから決断しましょう。
合格後に入学辞退をすれば、高校や大学だけではなく、その大学の推薦枠を志望していた後輩などにも多大な迷惑を掛けることになります。合格した後に辞退するということがないように、十分に検討してから出願するようにしてください。