指定校推薦は、ごく少数の生徒にしか与えられない推薦枠です。この枠を勝ち取ることができれば合格率はかなり高くなります。しかし、指定校推薦を受けるには、評定基準をクリアしなくてはなりません。ここでは、指定校推薦を得るための評定基準について説明します。
評定基準とは、指定校推薦を受けるにあたって、最低限必要となる成績の基準値です。大学が高校に対して設けるもので、この評定基準に満たない生徒は指定校推薦を受けることができません。また、大学によって評定基準は異なります。生徒個人の成績は「評定平均」と呼ばれ、高校3年間(3年次の1学期まで)の成績を5段階評価し、平均した数値を指します。例えば、大学側が4.0の評定基準を設けている場合、評定平均が3.8である生徒は学校長の推薦を受けることができないのです。
基本的に、指定校推薦では受験者の校内選抜を行います。受験希望者が多い場合には、それぞれの生徒の評定平均を元にして、推薦する生徒を決めるのです。そのため、他の希望者より評定平均が高くないと、推薦枠を得られません。指定校推薦を狙うのであれば、1年次から定期テストで高得点を維持し、提出物をきちんと提出するなど、真面目に取り組むことが大切です。
成績以外の部活動や生徒会活動、生活態度なども、校内選抜の基準となります。学習以外の活動にも積極的に取り組むことが大切です。また、指定校推奨入試では、評定平均だけではなく、特定の資格を所持していることを条件にしている大学もあります。例えば外国語学科では「TOEFL」や「TOEIC」、「IELTS」などの点数が基準点以上であれば、出願資格が与えられるというケースもあるのです。
指定校推薦では、高校の代表として推薦されるため、成績や生活態度などの評定基準はかなり厳しいものとなります。このことを意識して高校生活を過ごしましょう。