学校推薦型選抜(指定校推薦)と総合型選抜(公募推薦)の併願は、不可能と考えてよいでしょう。2021年度入試の名称変更に伴い、自己推薦や公募推薦は、学校推薦型選抜から、総合型選抜に含まれるようになりました。ここでは指定校推薦と総合型選抜(公募推薦)の併願について説明します。
推薦入試は基本的に専願となるため、指定校推薦と公募推薦を併願することはできません。そもそも専願とは、志望大学に出願をする際に、「合格したら必ずこの学校へ入学する」という条件のもと、願書を提出するものです。推薦を受けて合格したら、やむを得ない事情がない限り、その大学へ入学しなければなりません。そのため、指定校推薦はもちろん、公募推薦であっても、併願することは不可能なのです。もし、受けたい大学が2つ以上あるというのであれば、指定校推薦や公募推薦ではなく、一般入試や併願可能な推薦入試での進学を目指しましょう。
推薦入試は、原則として専願制であるため、1つの大学に出願すると、他の大学へ出願することができません。特に国公立大学の公募推薦は、ほとんどが専願となるため、併願は認められていないのです。しかし、私立大学の公募推薦では併願を認めている大学もあります。この場合であれば、公募推薦であっても他大学への出願が可能です。ただし、推薦を受けるにあたって、在籍する学校長の推薦が必要となります。受験したい大学の両方で、推薦入試の併願が可能だったとしても、推薦を受けられなければ出願できませんので注意しましょう。
一般入試であれば、複数の大学や学部を併願することができます。そのため、推薦入試の併願ができない場合は、一般入試を受けるとよいでしょう。推薦入試で不合格となった学部に、一般入試で再チャレンジして合格するといったことも可能です。ただし、指定校推薦の場合は合格がほとんど約束されているため、よほどのことがない限り不合格になることありません。また、指定校推薦や公募推薦の合格を辞退し、一般入試で合格した大学に行くことは基本的にできません。そのため、推薦と一般入試の両方を受ける場合は、必ず推薦を受ける大学を第一志望にしましょう。