大学入学共通テストとは、大学に入学を志願する者の、高等学校における基礎的な学習の達成度を判定することを目的した試験です。 2021年度入試に「大学入試センター試験」から名称変更。センター試験は、1990年度に導入され、毎年1月中旬に実施されます。2016年度におけるセンター試験の志願者数は約56万人で、そのうちの約8割が現役生です。
大学入学共通テストで実施される教科は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科30科目です。受験生は、受験に必要な科目を選択して受験します。出題は全科目マークシート方式です。2019年12月に記述式の導入は見送られました。大学入学共通テストは、基礎的な学力が身についているかという点に着目するため、各大学で個別に行われる入試試験と比べると、難しい問題が出題されることはありません。ただし、科目によっては問題数が多く、解答スピードが要求される場合もあります。 2021年度より論理的な思考力試される制度設計に変更されます。
2021年度の大学入学共通テストは、新型コロナウイルスの影響よる学業の遅れや、同感染症に罹患した場合等にも対応できる選択肢を確保するための日程が設定されました。大学入学共通テストの実施期日は、(ⅰ)令和3年1月16日、17日(ⅱ)令和3年1月30日、31日 ※(ⅰ)の追試験としても実施。(ⅰ)か(ⅱ)を選択でき、追試験日も設定されている。(ⅲ)特例追試験 令和3年2月13日、14日 ※(ⅱ)の追試験としても実施。
通例センター試験は、毎年1月中旬に、土曜日、日曜日の2日間にわたって実施されます。試験地区が設けられているため、原則として、受験者の通う高校がある地区や居住する地区内にある大学が試験会場となります。2016年度のセンター試験では、1日目に文系教科と外国語、2日目に理系教科の試験が実施されました。
大学入学共通テストの願書は10月上旬までに提出しておかなければなりません。出願方法は、まず、大学入試センターが配布する受験案内を取り寄せ、同封されている出願表に必要事項を記入します。受験する教科、科目数なども、ここで記入します。次に、検定料の支払いを行います。検定料は、 3教科以上受験する場合は18,000円、2教科以下は12,000円になります。また、成績の開示を希望する場合には、これに加えて800円が必要です。 支払い後、払込書を志願票の所定の欄に貼り付け、現役生は学校経由で、浪人生は個人で出願します。
ちなみに、国公立大学の一般入試を受験するには、必ず大学入学共通テストを受けなければなりません。また、多くの私立大学、短期大学の入試においても、大学入学共通テストを利用する入試方式が採用されています。そのため大学入学共通テストは、大学進学を志望する多くの人にとって重要な試験となっています。