大学入学共通テスト(旧センター試験)の追試験とは、病気や事故など、やむを得ない理由で試験を受けられなくなった受験生を対象に、後日実施される試験のことです。申請の上、その理由が認められた場合のみ、受験することが可能です。2021年度入試は、COVID-19感染拡大を鑑み、試験日・追試日程が組まれている。
追試験が認められるケースには、病気や負傷、事故、その他やむを得ない事情(両親の危篤、自宅の火災)などがあります。特に、センター試験は体調の崩しやすい1月に実施されることもあり、当日に病気になってしまう受験生も少なくありません。インフルエンザ、ノロウィルスなどの感染症を発症した場合、医師の診断書があれば、追試験の受験が可能です。ただし、単なる発熱や頭痛など、病院で感染症とは診断されない症状は、追試験が認められない可能性があります。
やむを得ない事情で追試験の受験を希望する場合は、受験票に記載されている「問い合わせ大学」に電話し、申請を行います。定められた申請受付期間を過ぎると、申請は一切できません。追試験は、本人または代理人による申請が認められていますので、本試験が受けられないことが分かった場合は直ちに申請しましょう。追試験の受験が許可されると、追試験受験許可書が交付されます。追試験は通常、センター試験の翌週に、全国2会場(東日本・西日本で各1会場)で実施されます。難易度は本試験に比べて高めとなっています。
大学入学共通テスト(旧センター試験)には、追試験のほかに再試験という制度もあります。これは追試験とは違い、センター試験の本部や会場側に何らかの不手際があり、受験生が本来のコンディションで受験できなかった場合に実施されます。代表的なケースとしては、英語のリスニングで使用するICプレイヤーの誤作動、問題冊子の印刷ミス、監督者による試験時間の誤指示などがあります。これ以外に、雪や地震などの自然災害により試験が受けられなかった場合も、再試験の対象です。当然、受験生側には落ち度はありません。