大学入学共通テストは、高2の時点で受験することはできません。なぜなら、大学入学共通テストには受験資格が設けられており、これに該当しない人は出願することが不可能だからです。この受験資格とは、「受験年度において、高校卒業済みか、高校卒業見込みであること」です。
大学入学共通テストは、在学する学校の校長を経由して志願票を提出します。高2の段階では、「高校卒業見込み」に該当しないため、志願票を提出してもらうことはできません。また、すでに高校を卒業している受験生は個人での申し込みとなりますが、この場合、「高校の発行する卒業証明書の原本」が必要となります。
高2の時点で、大学入学共通テストを受験することはできませんが、3年分の過去問をセンター試験の公式サイトで閲覧することは可能です。試験の解答と配点も確認できるので、インターネット環境があれば、いつでも練習として取り組むことができます。また、書店でもセンター試験の過去問を取り扱っています。実際に大学入学共通テストと同じ制限時間を設ければ、本番と同じような環境で取り組むことも可能です。センター試験の過去問を解くメリットは、出題傾向を知れることです。出題傾向を知ることで、効率的な受験勉強ができるでしょう。また、共通テストの新傾向問題対策には、2021年度入試の制度設計が固まった以降に作られた出来るだけ新しい問題集や模試などを繰り返し取り組み、慣れていきましょう。
高2であっても、予備校で定期的に行われている模擬試験を受験することは可能です。模擬試験では、実際にセンター試験で出題された問題をもとに、翌年の試験問題を予想し、問題を作成しています。こうした予想問題を数多くこなすことで、実際の試験に対応する力が身につきます。予備校の模擬試験を受けるメリットは、大学入学共通テスト本番に近い雰囲気の中で、試験に取り組めることです。試験当日は、緊張から自分の実力が思うように発揮できなくなる可能性があります。本番の試験に近い雰囲気を味わうことで、緊張にも慣れる訓練にもなり、本番で実力を発揮することができるのです。