大学によっても若干異なりますが、総合型選抜と学校推薦型選抜には大きく分けて3つの違いがあります。受験期間、受験資格、そして選考方法です。
総合型選抜と学校推薦型選抜では受験期間の長さに違いがあります。総合型選抜では受験期間が長く、学校推薦型選抜では受験期間が短い傾向があります。総合型選抜は2カ月~半年と時間をかけてじっくり行い、早い大学では6月頃から募集を開始しますので募集要項を確認しましょう。総合型選抜では受験生が学校の求める学生像と合致しているかどうかを重要視しているので、学校推薦型選抜よりも面接回数が多くなるといえます。
学校推薦型選抜は、出願から合格まで約3カ月と総合型選抜に比べて短い期間で行います。出願から始まる場合が多く、出願のピークは10月、11月になるので志望する大学のスケジュールをしっかり確認しましょう。学校推薦型選抜では高校でどれだけ活躍してきたかという実績が重要視されるため短い期間での選考になるのです。
総合型選抜は大学側の求めている学生像を、学校推薦型選抜では特技を重視します。総合型選抜は高校時代の経歴は必須ではなく、大学が求めている学生像と合致することが大事な要素です。高校での学業成績を数値にして平均化した、評定平均に関しても必要のない学校が多くなっています。
学校推薦型選抜では高校の推薦が必要になるので、高校で一定の成績があることが受験資格となってきます。また、一芸に秀でている受験生が有利になりますが、仮に結果がでていなくても、打ち込んだ実績があれば評価されるでしょう。2021年度入試はCOVID-19の影響で、部活動の大会・コンクールが開催できない状況ですので、目立つトピックスがなくとも、日常的な体験や日々の高校生活での経験からでも主体的な姿勢が十分評価されると思います。志望理由を明確にして、しっかりと準備しましょう。
総合型選抜、学校推薦型選抜ともに自己PR書の書類と面接などによる選考が多い傾向にある。2021年度入試では、小論文やプレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科に係るテスト、資格・検定試験の成績等の評価方法または大学入学共通テストなどから必ず一つを活用するものと、文部科学省が通達している。
総合型選抜の場合、小論文や模擬授業、実験や課題発表などを行う学校もあります。志望大学への入学意欲が強ければ自分の力を活かせるでしょう。学校推薦型選抜は、高校生活での実績が評価されるケースが多くなっています。苦手科目が少なく、評定平均が高ければ自分の力を活かせます。2021年度入試はCOVID-19の影響で、出願要件を緩和したり、科目は減らしている大学も多いので、学校のHPなどで最新の情報を確認しましょう。
このように、総合型選抜と学校推薦型選抜では多くの違いが存在します。それぞれの違いを理解したうえで、自分の力を活かせる入試方法を選んでください。