大学の入試科目には、国語、地理歴史、公民といった文系から、数学や理科といった理数系まで、様々な科目があります。また、外国語は多くの大学で必要になることが多いので、志望学科に関係なく学習が必要です。
大学入試センター試験で実施される科目は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科30科目があります。受験生は、志望する大学が指定する教科・科目を選択して試験を受けます。2017年度の大学入試センター試験の入試教科・科目は以下の通りです。
国語科の出題科目は、「国語」という1科目のみです。高校教育で行われる国語総合の範囲に相当し、現代文、古文、漢文という3種類の内容が含まれています。
社会系の教科には、地理歴史と公民の2つがあります。地理歴史の出題科目は、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」です。また、公民の出題科目は、「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」になります。
理系教科の代表となるのが数学です。「数学I」「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」という幅広い科目を必要とします。
もう一つの理数教科が理科です。「物理」「化学」「生物」「地学」「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」という、4科目の基礎と応用で構成されています。
外国語は、「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」の5科目が実施されます。また、「英語」を受験する場合は、「リスニング」の受験も必須です。
国公立大学入試では、センター試験で7科目以上の受験が課されるのが一般的です。これに加え、2次試験の受験が求められます。2次試験の出題は、文系学部では「国語、地歴公民、外国語、数学」から2、3教科、理系学部では「数学、理科、外国語」から2、3教科とされる傾向にあります。大学によっては、4教科を課したり、後期日程で出題科目を減らしたりすることもあるので、志望大学の出題要項はしっかり把握しておきましょう。
私立大学の一般入試の場合、出題科目は大学によって様々です。各学部が求める3教科を受験することが多い傾向にありますが、1~2教科に絞ったり、特定教科の配点比率を高くしたりなど、独自の出題方法をとる大学も見られます。