入試の形態には、大きく分けて、一般入試、推薦入試、AO入試の3つがあります。かつてはほとんどが一般入試でしたが、現在では入試の形態も多様化しているのです。
一般入試は、最も広く行われている入試です。大学が実施する試験を受け、その点数に応じて合否が決まります。文系・理系のほか、学部によっても入試試験の科目が異なりますので、志望大学と学部が決まったら、必要な科目を調べておきましょう。
一般入試の主なメリットは、併願受験のしやすさです。志望する大学が1つだけでない場合、たくさんの大学を受けることで、進学できなくなるリスクを減らすことができます。国公立大学であれば、基本的に前期・後期で2校、私立大学は日程次第で何校でも受験することが可能です。
推薦入試も、大学入試の形態の1つになります。推薦入試とは、高校での成績を元に、高校側から大学へ推薦してもらうことです。推薦入試を利用する場合、面接や小論文試験を受けることで、試験合格を目指します。
推薦入試のメリットは、合否が早く決まることです。大学の一般入試前に試験を受けられるので、高校3年の後半に自由な時間を得ることができます。また、一般入試よりも学習量が少なくてすむのも、利点の1つです。
AO入試は、近年増えてきている入試の形態です。一般的な入試試験と、面接や論文を組み合わせた試験によって、合否を判断します。受験に際して、その大学を志望する理由や、入学後の目標などをまとめた志望理由書が必要となります。学科の成績だけを見るのではなく、その生徒の人間性や意欲を重視する傾向にあります。
AO入試のメリットは、受験する科目が少ないため、学習時間が少なくてすむことです。また、併願も可能なので、推薦入試よりもリスクは少ないといえます。
以上のことを踏まえた上で、自分の入りたい大学がどのような入試方法をとっているかをよく把握しておきましょう。