よくある質問
総合型選抜・AO入試について

専門学校のAO入試はどんなもの?押さえておくべきポイントと入試対策方法

AO入試は、専門学校の入学試験で広く採用されています。AO入試を受けて専門学校へ入学することを考えている高校生も多いでしょう。しかし、AO入試とはどのようなものか、まだよく分からない人もいるのでは。そこで今回は、これからAO入試に挑む人が試験をスムーズに進められるよう、AO入試の全体像について詳しく解説します。

[目次]
■専門学校のAO入試はどんなものですか?
①専門学校のAO入試はエントリーが必要
②専門学校のAO入試のエントリーの時期
③専門学校にはAO特待生制度がある
④専門学校にAO入学するとプレスクールに参加できる
⑤AO入試合格後の正式出願を忘れずに

■専門学校のAO入試対策はどうすればいいの?
①志望理由書の対策
②面接の対策
③小論文の対策
④過去問をチェックする
⑤いつから対策をするべきか?
■オープンキャンパスに行って理想の専門学校を見つけよう

専門学校のAO入試はどんなものですか?

AO入試とはAdmissions Office(アドミッションズ・オフィス)の頭文字を取ったもので、この単語自体は、生徒募集から選抜までの業務をおこなう「入学事務局」を意味します。AO入試では、高校での成績、部活動やボランティア活動の取り組み、学校の志望動機や自己アピールなどの情報を元に書類選考を行い、面接・面談で受験生の学ぶ意欲や個性を見た上で、各学校が提示する「アドミッション・ポリシー(入学許可を与える基準)」に合う人物かどうかを判断し、合否を決定します。

専門学校とは、「職業訓練の課程」を置く高等教育機関のことで、実習中心のカリキュラムを通じて専門知識と技術の習得、および社会の即戦力となる人材の育成を目的としています。そのため入学試験では、希望する職業への情熱や、専門性の高い知識と技術の習得に対する意欲などの人間性が重要視されるため、出願者の個性をしっかり審査できる「AO入試」が広く採用されています。その特典として、専門学校のAO入試で合格した学生は、プレスクールやAO特待生制度などが受けられることがあります。

こちらの「AO入試」ですが、文部科学省の方針により、大学・短期大学では2021年4月入学者対象の入試から「総合型選抜」へと名称が変更されました。これにより大学機関がAO入試を実施する際は、各大学独自の選抜試験に加え、共通テストや小論文、プレゼンテーションなどで、学力を確認することが必須となります。

専門学校は、文科省の改革からは対象外の機関のため、試験の名称や内容の変更義務はなく、そのため従来の「AO入試」を続ける学校もあるのですが、改革を受けて「総合型選抜」に変更するところもあります。それに伴い、今までの試験内容を刷新する専門学校もあるので、自分の希望する専門学校の入試動向については試験内容までしっかり確認しましょう。

①専門学校のAO入試はエントリーが必要

専門学校のAO入試を希望する受験生は、まず、進学を志望する学校に「エントリー」を行います。エントリーとは、「AO入試を受けるための手続き」のことで、「エントリーシート」と呼ばれる申し込み書類を提出することで完了します。エントリーシートには、住所や氏名、連絡先、在籍している高校名など出願に必須の個人情報のほか、志望動機や理由、自己アピール文を記入して提出します。

AO入試のエントリー方法は専門学校により異なりますが、ホームページから直接エントリーができるところもありますし、エントリー書類を学校に持参して直接提出する方法や、書類を郵送してエントリーする方法もあります。進学したい専門学校が見つかったら、エントリーするためにはどのような方法が用意されているか、事前の確認が必要です。

また、一部の専門学校では、AO入試のエントリー条件として、オープンキャンパスや説明会に事前に参加することを課すところもあります。志望する専門学校のホームページやパンフレットでエントリー条件を確認してから、エントリーを行うようにしましょう。

②専門学校のAO入試のエントリーの時期

AO入試へのエントリーの時期は、早い学校では6月頃からスタートし、7 月・8 月ごろにピークを迎えます。注意したいのは受付期間です。学校、地域や分野によっては、卒業年度の3月、もしくはし年度初めの4月でも受け入れ可能な学校もありますが、定員に達すると期日を待たずに募集を終える学校もあります。募集要項の早めの入手はもちろん、早めにスクールイベントに参加して、学校の入試情報をしっかりと把握しておきましょう。

③専門学校にはAO特待生制度がある

専門学校の中には、AO入試を経て合格した学生が受けられる「AO特待生制度」を設ける学校もあります。AO入試で合格したのち、各学校の定めるAO特待生試験を受け、その成績が優秀だと授業料が一部免除されるというものです。合格の基準としては、人物・学力とも優れており、将来の目的が明確で学ぶ意欲が高く、各学校の求める学生像として優秀であると認められるかどうかがポイントになります。免除額は専門学校により異なりますが、奨学生ランクにより総授業料の5万~50万程度が免除の対象になります。他にも専門学校のAO入試では、一定期間内に出願を行うと、選考料を免除するといった制度を設けているところもあります。

④専門学校にAO入学するとプレスクールに参加できる

一部の専門学校では、AO入試で合格した受験生を対象に、限定特典として入学前に参加可能な特別授業「プレスクール」を提供しています。入学前から専門分野の授業が受けられるので、一足先に業界の基礎知識やトレンド、学習方法などを学ぶことができます。プレスクールを通じて、同じ学校に入る仲間と事前に交流ができたり、先生や授業の雰囲気を体感できるので、入学後の学校生活もスムーズに始められます。

⑤AO入試合格後の正式出願を忘れずに

AO入試選考での合格はあくまで「内定」です。正式な合格をするためには、内定後に「正式出願」として「AO入学願書」の提出をし、最終選考を通過しなければなりません。内定の段階で安心してしまい、正式出願の期限までに願書の提出を忘れてしまうなどのうっかりミスのないよう、正式な入学許可を得る手順についても、事前に確認してください。

専門学校のAO入試対策はどうすればいいの?

AO入試は、志望理由書、面接、小論文の3つに分けて対策を行うことが出来ます。ここでは、それぞれの対策方法について詳しく解説します。

①志望理由書の対策

志望理由書とは、学校への志望理由を書いた書類のことです。専門学校のAO入試を突破する第一の関門は、志望理由をいかに的確に書けるかがポイントとなります。志望理由書は一次選考の判断基準になるのはもちろん、面接試験でも使用されるため、その内容は合否に大きく影響します。

志望理由書には、「なぜこの専門学校を志望するのか」、「その分野を目指すことにしたきっかけ」、「将来の夢」を中心に書きます。このとき、全体を「私は、御校が求める学生像と合致しています。ぜひここで学びたいです。」とアピールする形で文章を整える必要があるので、事前に志望する専門学校の体験入学やオープンキャンパスに参加して、学校が求める学生像や、希望する専門学校の特色などをしっかり把握しておきましょう。そこを踏まえたうえで、「その学校でなければならない理由」でオリジナリティのある内容を意識すると高く評価されます。

求められる文字数は専門学校によりそれぞれ異なり、400字前後のところもあれば、600~800字程度の分量を求めるところもあります。いずれにせよ起承転結を意識して、全体的に論理的にまとまるように書いてください。文字数制限のある中でポイントを押さえ、合格基準をクリアする文章を書くには、「なにを書いて何を書かないか」の取捨選択が大事になります。清書する前に、一度志望動機を下書きし、第三者の大人、たとえば学校の進路指導の先生や、担任の先生にアドバイスをもらったうえで何度か推敲すると、良い志望動機書に仕上がるでしょう。

②面接の対策

専門学校の面接では、志望理由書をもとにさまざまな質問を聞かれますから、志望理由書に何を書いたのかはしっかり覚えておきましょう。エントリーする前に、書いたことをコピーして内容を控えておくと間違いがありません。また面接は、志望理由書には書ききれなかったことを伝える絶好のチャンスです。どうして自分はこの学校で勉強したいのか、積極的にアピールしましょう。

面接の対策としては、あらかじめ質問内容を推測して、それに合わせた的確な応答を考えておくことが大事です。面接官は、受験生が質問の主旨を理解し、その答えをきちんと伝えられる能力があるのかをしっかりチェックしていますので、日々の訓練が必要になります。学校の先生や大人の家族に面接官になってもらい、想定される質疑応答の練習を繰り返し行うと、本番でも実力が発揮できます。

③小論文の対策

AO入試でも、基礎学力や適性を図る目的で、課題文を読んで自分の考えを述べる「小論文試験」が課される場合もあります。小論文と言っても作文に近いもので良い場合もあれば、しっかりと論理立てて書くことを要求されるケースもあります。看護や医療系の分野は後者の傾向がみられます。日頃から志望学部や学科に関するニュースをチェックし、自分の考えを文章としてまとめる訓練をしておきましょう。課題文の著者の立場を尊重した上で、冷静に自分の意見を述べるようにすると、うまく書けるようになります。

④過去問をチェックする

専門学校によっては、公式HPに一般入試の過去問を公開しています。AO入試の過去問は公開されないことが多いですが、一般入試の過去問でどんな内容が問われているかを知るだけでも、学校側が入学予定者にどんな基礎知識を求めているかが分かります。AO入試でも役立つこともあるので、一通り目を通しておきましょう

⑤いつから対策をするべきか?

エントリー受付開始の時期は専門学校によりさまざまですが、早ければ高3の6月ごろから始まるところもあります。 AO入試では、さまざまな視点から学校にふさわしい人物かどうかをじっくり選考し、特に志望理由について深く問われる傾向があります。そのため、エントリーする専門学校について深く理解し、入試の準備をする期間は余裕をもって取っておく必要がありますから、出来るだけ早いうちから動き始めることが理想です。

高2の三学期に学校案内のパンフレットを取り寄せて検討をし、高3の4月には受験する専門学校を絞ってオープンキャンパスの申し込みを済ませる、というペースでも遅くありません。早く進路が決まれば、将来の職業に役立つ資格の勉強を始めるなど、高3の残りの時間を有意義に過ごせますから、専門学校進学の意思が固まったら、すぐに試験対策に向けて動き出すようにしましょう。

オープンキャンパスに行って理想の学校を見つけよう

専門学校のAO入試を受ける前に、オープンキャンパスに参加して自分の理想に近い専門学校を見つけましょう。同じ分野の専門学校でも、学校によって先生やカリキュラムなどに違いがあります。気になる専門学校が複数あればできるだけ参加して、比較することが重要です。

オープンキャンパスに参加することで、志望する専門学校の環境や雰囲気、学べる分野のイメージがつかめます。「体験入学」は実際の授業や講義の体験だけでなく、実習室や学食などの施設も見学できるなど、専門学校選びに役立つ学びがたくさんあります。

パンフレットやウェブサイトなどでは分からないリアルな情報が得られ、学校ごとの強みやポイント、授業の雰囲気やどのような先生がいるのかも分かるので、気になる専門学校にはぜひ行ってみることをおすすめします。いくつかの学校を見比べることで、本当にやりたいことや行きたい学校が見つかることがあるかもしれません。

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日本ドリコムは、進学情報やキャンパス情報を通じて「がんばる高校生」を応援しています。自分に合った専門学校を見つけ、将来の夢を叶えましょう。入試を実施する際は、各大学独自の選抜試験に加え、共通テストや小論文、プレゼンテーションなどで、学力を確認することが必須となります。

専門学校は、文科省の改革からは対象外の機関のため、試験の名称や内容の変更義務はなく、そのため従来の「AO入試」を続ける学校もあるのですが、改革を受けて「総合型選抜」に変更するところもあります。それに伴い、今までの試験内容を刷新する専門学校もあるので、自分の希望する専門学校の入試動向については試験内容までしっかり確認しましょう。

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同じ学校でも学ぶ学問や分野が異なれば、その中身も異なるものです。パンフレットやウェブサイトなどでは分からないリアルな情報が得られ、学校ごとの強みやポイント、授業の雰囲気やどのような先生がいるのかも分かるので、気になる学校にはぜひ行ってみることをおすすめします。
また、オープンキャンパスや体験入学の実施時には、入試に関する説明会などが合わせて実施されることも多いため、事前の入試対策としてもぜひ参加してみましょう。
いくつかの学校を見比べることで、本当にやりたいことや行きたい学校が見つかることがあるかもしれませんよ。