志望する職種によって異なるので、就職に有利な学部は一概には答えられません。就きたい職種が明確であれば、将来像から逆算して有利な学部の選択が可能になるでしょう。

大学の学部別の就職率は確認できる

志望する職種によって、就職に有利な学部は変化しますが、大学における学部別の就職率を確認することは可能です。各大学では、年度別に卒業生の就職率が公表されていることが多く、高い数値の学校を受験することで、就職に有利な学校や学部を選ぶことができます。学校によっては、就職率が90%を超える学部も少なくありません。

既に将来の進路が決まっている場合は、目指す学部の中で、就職率が高い学校を選択するというのも1つの方法です。ただし、就職に有利か不利かという視点だけではなく、事前に学校の雰囲気や校風をしっかりと調べましょう。

景気や社会情勢で有利不利は変化する

さらに、景気や社会情勢によっても就職に有利な学校や学部は変化します。例えば、社会のグローバル化が進む現代においては、国際情報や国際文化のような学部が、就職に有利な傾向にあります。ただし将来的には、この有利不利も変動する可能性もあるため、安定して有利な学部は存在しないという点を留意しておきましょう。

広い視点で見れば就職には理系が有利

学部ではなく文系と理系で分類するならば、理系のほうが就職に有利な傾向にあります。理系が文系よりも有利である理由は、専門分野に秀でているため、就職に直結しやすいスキルを得ることができる点が挙げられます。技術職、開発職、研究職などの募集はほとんどが理系を対象としているのが現状です。ただし、これはどちらが優れているという話ではありません。職種によっては就職の際に文系が有利となることもあります。

このように、就職に有利か不利かという点は、様々な要因によって変化します。そのため、学校や学部を決める際は、これらの希望を加味したうえで選ぶことをおすすめします。