ほとんどの大学で入学後に学部変更をすることは可能ですが、学部を変更するための試験や面接を受ける必要があります。学部の変更は同じ大学のなかで行いますので、大学に入学する際に支払った入学金を再度支払う義務は発生しません。
ただし、大学によっては学科のみ変更可能で、学部変更は不可能といったケースもあります。また、学部を変更する試験は、一般の入試や編入学などとは違って、毎年行われるとは限りませんので注意しましょう。
学部を変更するためには条件があり、入試段階や入学後の成績、面接や筆記テストなど、大学別に様々です。例えば、学部変更を希望している学生の成績が、希望する学部先の合格最低点を下回っているような場合、その時点で学部変更を認めないケースもあります。
加えて、入学後すぐに学部の変更を行うことも不可能です。一般的に、最低1年は在任期間が必要になります。これらの条件を全て満たすことで、初めて学部を変えることが可能です。この学部を変更する試験に失敗した場合、在籍している学部にそのまま残ることになります。
学部変更の試験では面接試験が行われることが多い傾向にあります。その面接で、なぜ学部変更が必要であるかという理由をはっきり答えられるようにしておきましょう。単に、「気が変わった」、「今の学部は自分に合っていない」といった回答では評価されません。希望先の学部で何を学びたいか、どのような将来像をイメージしているかなど、できるだけ具体的に答えられるようにしておきましょう。
このように、学部の変更を行うには、それ相応の理由が必須です。学部を変えることは容易ではありませんし、4年間で卒業できなくなる可能性もあります。したがって、自身にとって学部の変更が本当に必要なのか、よく見極めたうえで選択することが大切です。