科目等履修生とは、大学に入学せずに、特定の科目を履修する学習者のことです。一般の学生と同様に、授業に参加し、レポートを提出したり試験に合格したりすることで、単位を得ることができます。ここでは、科目等履修生について詳しく説明します。
科目等履修生制度は、大学での学習の機会を拡大させるためにできた制度です。主に社会人などが、特定資格の取得に必要な科目を履修したり、自分の教養を高めたりといった目的でこの制度を利用しています。大学の正規の単位が得られるため、後にその大学に入学した場合、科目履修生として得た単位は卒業に必要な単位として認められます。また、科目履修生制度によく似た制度として聴講生がありますが、こちらは単位を取得することができません。
基本的に、科目等履修生になるには、高等学校を卒業しているか、それと同等以上の学力があると認められる必要があります。高校を卒業していない人が科目等履修生になるためには、高等学校卒業程度認定試験を受験し、合格しなければなりません。また、教育職員免許や学芸員、司書などの法的資格の取得を目的としている場合、別途履修条件が付されるため注意が必要です。
様々な理由で科目等履修生を目指す人がいます。中でも、教育職員免許を取得したい人や、社会人で勉強を学び直したい人は科目等履修生制度の利用がおすすめです。
すでに教育職員免許を持ち、他教科の免状取得を目指したいという場合に、科目履修生制度が利用できます。また、大学の教育課程を卒業した人で、卒業までに必要な単位を得られなかったという場合も、科目履修生制度を利用して免状の取得を目指すことが可能です。
社会人になって、興味のある科目をもう一度勉強したいと思う人にも科目等履修生制度がおすすめです。希望の科目を選んで受講できるので、働きながら通うこともできます。