志望校の様子を知るために、オープンキャンパスに参加することは大切です。ただ、オープンキャンパスへ参加する予定があっても、「何回、何校、参加するべきなの?」と疑問を持つことがあるかもしれません。第一志望の学校に1回行くだけで十分なのか、逆に複数回行くのなら、そのメリットは何か気になるところだと思います。それらの疑問について、オープンキャンパスに行くメリットを踏まえながら以下に解説していきます。
まず、2校以上あるいは2回以上はオープンキャンパスに参加するようにしましょう。大学進学者でも、専門学校進学者でも、平均で3校以上 のオープンキャンパスに参加していることがわかっています。つまり、複数の学校を訪れて、進路を選んでいる人が多いのです。「志望校のオープンキャンパスに1回参加するだけじゃダメなの?」と不思議に思うかもしれませんが、それでは後になって後悔することになるかもしれません。なぜなら、訪れた学校が1校だけだと、ほかの学校と比較して判断することが難しいからです。
パンフレットではあまりよい印象がなかった学校でも、足を運んでみれば意外と自分に合っている学校だったという可能性もあります。パンフレット上では、実際の雰囲気まで比較検討することはできません。より自分に合っている学校を選択するためには、様々な学校のオープンキャンパスに参加して、そこでしか味わえない感覚も含めて比較することが大切なのです。大学なら4年間、専門学校なら2年間通って、数百万円の学費を支払うことになります。そのため、様々な学校に訪れてしっかり比較検討し、その学校の雰囲気も含めて総合的に判断することが大切なのです。
複数の大学へ行くことで比較検討ができることは理解していただけたかと思います。しかしそれでも、志望校が決まっている人からすれば「そんなに多くの学校を見て回ったら、むしろ選択肢が増えて迷いが生まれそう……」と考えるかもしれません。しかし、それでも複数のオープンキャンパスに参加することを強くおすすめします。
そもそも、迷うことは悪いことではありません。本来、進路を決める時には迷いが生じるものですし、その迷った部分から自分の再発見につながることもあります。いろいろなオープンキャンパスに参加した後、どうして自分は迷っているのか、その理由を書き出してみてください。迷っているということは、要するにその学校の気に入っている箇所と、逆にいまいちな部分があったわけです。それは複数の学校を訪れて、比較検討したからこそ出てくる要素だと言えます。迷いの原因が可視化されれば、自分が進学にあたって何を大事にしているのかも、よりはっきりと見えてくるでしょう。
複数のオープンキャンパスに参加する際は、学校ごとにどの点が共通していて、どの点が異なっているのかにも注目してみてください。「学校の設備はどうか?」、「授業のスタイルはどうか?」、「学生の様子はどうか?」など、比較する部分はいろいろです。同じ学部や学科であっても、実習がメインの学校もあれば、講義がメインの学校もあります。学生が活発に意見を交換し合っているところもあれば、あまり意見交換の機会がないところもあります。こういった部分は、実際に学校へ訪れて授業を見学したり、先輩と話したりすることで見えてくる実態ですから、こうした生の情報を手に入れて比較するためにも、複数の学校を見て回ることは重要なのです。
また、同じ学校に複数回行ってみるのもおすすめです。1回目のオープンキャンパスでは、緊張して冷静に見られなかった部分も、2回目以降なら多少落ち着いて見ることができるでしょう。1回目とは違うメンバーと行くのも1つの手です。人によって注目するポイントが異なるため、思いもよらない新鮮な感想が出てくることもあります。自分以外の多様な視点に触れることで、志望校をより多角的に見ることができるでしょう。
複数回あるいは複数校のオープンキャンパスに参加することのメリットについて、理解は深まりましたか?最低でも2回・2校以上はオープンキャンパスに参加しましょう。複数の学校を見学し比較することで、志望校をより冷静な視点で見ることができます。中には、オープンキャンパスに参加した人を対象とした特典を用意している学校もあります。過去問がもらえたり、受験費が免除になったり、クオカードがもらえたり、多様な特典があります。 交通費を支給してくれるかどうかなど、学校ごとに異なりますから、志望校のホームページ等で一度確認してみてください。こうした特典を楽しみにしながら、パンフレットの平面的な理解だけでなく、オープンキャンパスの立体的な体験を通して、自分に合っている学校かどうか総合的に判断して決めましょう。
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