海外旅行、ホームステイ、本や海外で活躍している人の話など、これまでの経験や様々な刺激から「いつかは自分も海外で活躍してみたい」と感じる人も多いでしょう。行ってみたい国の写真を見たり、インターネットで調べたりしていると、ワクワクしてきますね。しかしながら、本当に留学することを考えると、一番のネックはお金のことではないでしょうか。ここでは、そのようなワクワクした気持ちを応援する、奨学金制度について解説していきます。留学したいけれど、金銭面で悩んでいる人は特にこれを参考にしてみてください。
そもそも奨学金制度とは、経済的な理由で進学が困難な生徒・学生に対して、国や民間団体が就学のための費用を負担する制度のことです。奨学金には大きく分けると、給付型と貸与型の2種類があります。簡単に言うと、お金をもらえるのか、返すのかという違いとなります。当然、給付型のほうが成績や経済状況などの条件が厳しくなります。
留学のための奨学金制度を提供しているのは「国」、「地方自治体」、「外国政府」、「民間団体」などです。
留学のための奨学金をもらうためには、まずは自分が応募できる奨学金制度を探すことから始めます。奨学金制度を提供している団体は、こちらの日本学生支援機構が運営する「海外留学支援サイト」で探すと便利です。
次に、申し込みをしていきます。申し込みを1年前に締め切ってしまうものもありますので、早めの準備が必要となります。
そして、審査がおこなわれます。学業の成績や英語力の書類審査と、面接などを通して審査されます。この審査に通ると奨学金を受けることができます。
留学までには3つのプロセスを踏んでいかなければなりません。その順番ごとに話を進めていきます。
まずは、留学したいと思った動機や、学んできたことを将来何に結びつけたいか、といった目的を決めていきます。
外国の学校に留学する際、申し込み締め切りを1年前に設定している学校も多いので、準備は1年以上前から進めていくようにしましょう。
留学の種類を決めていきます。種類は「語学留学」、「大学留学」、「専門学校等への留学」などがあります。それが決まったら、留学先の学校を選びましょう。自分の専攻している分野の学習ができるかどうかを調べたり、問い合わせたりします。留学したい学校が見つかったら、願書を取り寄せてください。
期日までに願書や必要書類を留学先の学校に送付します。返信があり、入学許可証などの書類を受け取ったら、指定された金額の送金を済ませます。その際には送金手数料が3,000~6,000円ほどかかるので注意してください。そうしたら、パスポートやビザを準備に入っていきましょう。両方とも申し込みから約1週間で発行されますが、直前や混み合う時期もありますので早めに申請しておくことをおすすめします。
留学には、入学金、授業料、教材費、航空運賃、滞在生活費、保険料などがかかります。留学先の国や学校、ライフスタイルによっても変わってきますが、アメリカやイギリスだと、おおよそ1年間で300~500万ほどが費用相場となります。
以上、留学のための奨学金について紹介してきました。金銭面の理由だけで諦めるのは少し早いです。留学を支援する奨学金制度がありますので、上手く活用できるとよいですね。就職をすると、留学する時間が取れる人はほとんどいないでしょう。この貴重な機会に海外を肌で感じてみてはいかがでしょうか。