マスコミの仕事に就きたいと考えている場合、進学先を大学にするのか、専門学校にするのか悩んでいる高校生は少なくないでしょう。大学に進学するのがよいのか、専門学校に進学するのがよいのかは就きたい仕事によって変わってきます。しかし、具体的にどういった仕事があるのか分からないという人も少なくないと思います。そんな人のためにここでは、マスコミ業界について説明していきます。自分が大学に進学するのがよいのか、専門学校に進学するのがよいのか考えながら読んでみてください。
マスコミ業界には大きく分けて3つあります。「放送業界」、「出版・新聞業界」、「広告業界」です。それぞれ見ていきましょう。
放送業界はテレビなどの番組を制作するのが基本的な仕事となります。放送業界の魅力は影響力が強く、メッセージを世の中に広く知れ渡らせることができることです。最近ではテレビ離れが進んでいると言われていますが、総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、テレビ視聴時間は少し減ってはいるもののまだまだ影響力は強く、マスコミ業界で最も影響があると言えます。
放送業界には、以下のような特徴があります。
・映像や音響など番組制作などクリエイティブな業務をおこなう
・大きなお金が動き、有名人が集まる華やかな業界である
出版業界は17世紀初めに始まった歴史ある業界です。出版会社が雑誌や書籍などを企画して作家やライターに執筆依頼をし、修正を重ねたうえで出版します。作家やライターとのコミュニケーションも重要になってきます。新聞社は新聞記者が取材で得たニュースを編集して新聞にまとめ、出版します。ニュースの鮮度が命となりますので、時間との闘いになります。
出版・新聞業界には以下のような特徴があります。
・出版業界の就職先は出版会社、編集会社、書店などがある
・新聞業界には全国紙・地方紙・経済紙・スポーツ紙などがある
・電子書籍やウェブ媒体での制作が成長してきている
広告業界はその名の通り、広告に関する業界となります。広告代理店は、先に挙げた放送業界や出版・新聞業界と、宣伝広告をしたい企業を結び付ける役割をします。視聴者・読者をひきつけたテレビ・新聞などで広告することによって、多くの人がその商品やサービスを知ることになります。その広告枠を管理するのが、広告代理店というわけです。
広告業界には以下のような特徴があります。
・企業間の取引である
・CMの制作やポスターの制作などクリエイティブな側面もある
・市場調査などマーケティングをおこなう部門がある
社会情勢の変化や新しい情報をキャッチし、それを自ら消化して周囲に知らせる必要があります。それを実現させるには、幅広い知識が基盤となります。大学では、その幅広い知識をじっくりと学び、様々な物事のバックグランドを知ることができるというメリットがあります。こうして基礎的な知識をつけていったうえで、実際に起こったニュースと照らし合わせながらニュースを読み解いていく応用力を身につけることもできるでしょう。
一方、専門学校に通うメリットとしては、クリエイティブな業務で、映像の撮り方や、編集の仕方などに特化して学ぶことができることです。マスコミは肩書きより実力、現場力が必要になる業界です。カメラマンなど、技術的な面で貢献したいと考えているなら専門学校のほうが有利かもしれません。
進学先を決めている人もそうでない人も一度は大学のオープンキャンパスや専門学校の体験入学に行ってみることをおすすめします。実際の雰囲気を肌で感じてみてください。そうして、ミスマッチのない進学先選びを実現させましょう。
ここから大学のオープンキャンパス・専門学校の体験入学の情報を探すことができます。いろいろと調べてみて自分の希望とマッチした学校を選んでみてください。