高校を中退している人でも、高等学校卒業程度認定試験を受けて大学に進学することができます。ここでは、高等学校卒業程度認定試験について詳しく説明します。
高等学校卒業程度認定試験とは、様々な理由で高等学校を卒業していない人を対象に、「高校卒業者と同等以上の学力を持っていること」を認定するための試験です。高等学校卒業程度認定試験に合格すれば、通常の高卒者と同様に、大学や短大、専門学校の受験資格が得られます。その他にも、就職や資格取得の試験などでも、高卒者として見なされることがあります。
高等学校卒業程度認定試験の受験資格は、16歳以上で大学の入学資格がない人です。具体的には、「中学を卒業したが高校へ行かなかった人」、「高校を中退した人」、「高校には在籍しているが通学をしてない人」などが対象となります。ただし、18歳以下で高等学校卒業程度認定試験に合格した場合、合格者と認定されるのは18歳の誕生日からです。
高等学校卒業程度認定試験の試験科目には、必修科目と選択科目があります。必修科目は、国語・数学・英語の3つです。地理歴史、公民、理科の3教科は、それぞれの教科の中から複数科目を選択して受験します。高等学校卒業程度認定試験は、1回の試験で全ての科目に合格する必要はありません。合格科目の累計ができるので、複数回に分けての受験が可能です。
また、高校に在籍している人であれば、高校へ申請することで単位としての認定を受けることもできます。希望する場合は高等学校卒業程度認定試験を受験する前に学校に確認しましょう。
高等学校卒業程度認定試験は年に2回あり、毎年8月と11月に行われます。試験から1ヶ月ほどで結果通知書が発送され、合格していれば合格証明書の交付申請が可能です。受験案内や願書などは、文部科学省や各都道府県の教育委員会などで配布されています。直接受け取りに行くか、電話やインターネットから請求をして、受験案内を確認しておきましょう。