よくある質問
大学生活について

高校と大学のテストの違いって?

「大学のテストって高校までのテストと何が違うの?」と疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。高校と大学のテストは、出題形式が全く違います。具体的に何がどう違うのか、大学で行われるテストの特徴を中心に解説していきます。

高校までは知識問題、大学からは論述問題

多くの高校では選択式問題や穴埋め問題などの知識問題が中心に出されているでしょう。これらは授業の内容がきちんと暗記できているかを確認するためのテストです。一方、大学のテストは知識問題ではありません。論述問題が中心です。論述問題では、「~について論じなさい」という形で問題が出されます。学生はそのテーマに従って、論理的に文章を組み立てていきます。高校までのテストのような一問一答式ではなく、与えられたテーマに対して文章で答えるのです。これが論述問題です。単に知識を持っているだけでなく、授業で学んだことを生かして、論じるだけの深い理解が必要となります。

高校までの知識問題とは違い、問題数は少ないことがほとんどです。1問しか出題されないケースもあります。学生はその1問について、学んだ内容をフル活用しながら、解答用紙にどんどん書き込んでいくわけです。当然、時間制限が設けられていますから、時間内にきちんと筋の通った回答を完成させなければならず、これまでに経験してきた知識問題とは別の難しさがあります。

ガラッと変わるテストの風景

大学のテストでは、試験中、机の上に学生証を出しておかなければなりません。学生証には顔写真や名前、住所、学生番号など個人情報が記載されています。テスト監督の教授や事務員は、試験を受けている1人ひとりの学生証を見て回り、試験を受ける権利のある学生なのかチェックしていきます。学生証の確認をすることで、本人ではない別人がテストを受ける、いわゆる「替え玉受験」を防いでいるのです。この点は、高校までのテストと大きく異なります。当然ですが、カンニングもご法度です。カンニングなどの不正行為が発覚した場合、そのテストだけでなく全てのテストが0点になるでしょう。停学処分など、さらに厳罰に対応する大学もあります。これまでのがんばりが水の泡となってしまいますから、くれぐれも不正行為のないようにしてください。

ちなみに、大学のテストには、教科書やノートの持ち込みOKの場合があります。高校までのテストではまず考えられないことだったかもしれませんが、大学では頻繁に行われています。「持ち込みOKなら、簡単なんじゃない?」と思われるかもしれませんが、勉強せずに試験にのぞんで単位が取れるほど簡単ではありません。というのも、大学の教科書は高校までの教科書のように、重要な部分が大文字になっていたり、カラフルな図解が用意されていたりしないケースが多く、サッと流し読みできるものではありません。あらかじめ思考を整理しておかないと、教科書を読んでいるだけで試験時間が終わってしまうでしょう。授業を受けている中で、重要だと思ったところを自分でチェックし、ノートにまとめ、試験前に要点を整理しておく必要があります。

筆記試験ではなくレポートを提出

大学で行われるテストは、筆記試験だけではありません。ほかにも、プレゼンテーションやディスカッションなど様々な方法で、試験が実施されています。その中でも代表的なのが、レポート課題です。一般的にレポート課題は、教授から与えられたテーマに従って文章を作成し期限までに提出しなければなりません。注意点としては、ただの感想文で終わらないことです。「~と思った」だけでは評価されません。図書館や研究室で、テーマにかかわる情報を集め、授業で学んだ内容をベースにして論理的な文章を作ることが求められます。単に授業の内容を理解しているだけでなく、問題提起、考察、結論の順で自分の考えを述べる論理性が必要となるのです。何を参考にして記述したのか、参考文献を明記するなど、レポートを書くうえでのルールが守られているかどうかも大変重要です。ルールに反していると、レポートの評価が下がるか、そもそも評価の対象にならないこともあります。

コピペは厳しく取り締まる

論述問題の回答やレポートを作成する際、一番やってはならないのが「コピペ」です。これはコピー・アンド・ペーストの略称で、すでに誰かが書いた内容をそのまま自分の文章に貼りつける行為を指します。レポートを書くうえでのルールに従って引用しているのであれば問題ありません。しかし、あたかも自分の考えのように他人の文章を使った場合、それは盗作や剽窃(ひょうせつ)に該当する行為となります。こうした不正行為が発覚した時は、注意を受けるだけでは済みません。カンニングと同じように、停学処分や履修中の科目全てが0点となり、留年が確定することもあります。

高校までで経験してきた知識問題から、大学からは論述問題に移行し、最初は対応するのが難しく感じることでしょう。筆記試験では時間内に、きちんとした論理的な文章が書けないかもしれませんし、レポート課題では、思ったような情報が見つからず筆が進まないかもしれません。しかし、だからといってカンニングやコピペなどの不正行為に手を染めてはいけません。うまくいかない中でも、自分なりに全力で取り組めば成績はついてきますし、文章力を身につければ、一生ものになります。高校の時よりも筆記試験やレポートについての審査は厳しいものだと考え、テストに対して誠実に向き合う姿勢を大切にしましょう。

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