奨学金は、大学へ進学するための学費や生活費などをサポートしてくれる制度です。現在、大学生のおよそ半数が奨学金を利用しているといわれています。また奨学金には、提供している機関によって様々な種類があります。将来、奨学金を返済していくのは自分自身です。そのため、奨学金を利用する場合は、仕組みについて把握しておくことが大切です。

主な奨学金機関について

奨学金を提供する主な機関として「日本学生支援機構」が挙げられます。他にも、私立大学で設けていることが多い大学独自の奨学金制度、地方自治体による奨学金制度、そして民間団体や子ども支援をしている団体（「あしなが育英会」や「交通遺児育英会」、「新聞奨学生制度」）などの奨学金制度があります。機関によって借りられる金額が異なるため、よく調べて自分に合った制度を選びましょう。

奨学金には給付型と貸与型がある

奨学金は、「給付型」と「貸与型」に分けることができます。それぞれの仕組みについて詳しく説明します。

返済の必要がない給付型奨学金

給付型の奨学金は、返済する必要がありません。そのため、後々の負担にならないという点で、非常にメリットの大きな奨学金となっています。ただし、給付型の奨学金には、成績や家計状況等について、厳しい支給条件が設けられているのが一般的です。また、支給中も毎年審査が行われ、成績が振るわなかった場合は、翌年度以降の奨学金の交付がストップする可能性もあります。

卒業後に返済が必要な貸与型奨学金

貸与型の奨学金とは、返済が義務付けられているものです。そのため大学を卒業したら、毎月定められた金額を返済していかなければなりません。また、貸与型の奨学金には、無利子の「第一種奨学金」と、有利子の「第二種奨学金」があります。利子の有無によって、同じ金額を借りたとしても返済総額が変わるため、注意が必要です。貸与型の奨学金の場合も、給付型と同様に受給するための条件が設けられています。まずは、自分に合った奨学金を探し、設けられている条件をクリアしているか確認しましょう。