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高卒と大卒ではどれくらい年収に差がでる?

文部科学省によれば、平成29年度における大学への進学率(過年度卒を含む)が過去最高の52.6%に達したことがわかっています。近年、大卒の人が増えるにしたがって、高卒と大卒の年収格差が注目されています。それでは平均年収、生涯賃金などを見ていきましょう。

高卒と大卒の年収

まず大前提として、高卒と大卒には年収格差があります。また、男女によってもその差が変動することは知っておきましょう。
では早速ですが、厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」をもとに、高卒と大卒の年収を比較していきましょう。

平均年収の差(全年齢の平均)

・高卒男性の平均年収:288万1,000円
・大学・大学院卒男性の平均年収:399万7,000円
・高卒女性の平均年収:208万3,000円
・大学・大学院卒女性の平均年収:288万7,000円

まず、高卒男性の平均年収は288万1,000円で、一方、大学・大学院卒男性の平均年収は399万7,000円です。高卒と大卒では、およそ110万円の差になります。高卒女性の平均年収は208万3,000円で、大学・大学院卒女性の平均年収は288万7,000円です。こちらは、高卒と大卒でおよそ80万円近くの差があることがわかります。

平均年収の差(50~54歳)

・高卒男性の平均年収:347万円
・大学・大学院卒男性の平均年収:535万2,000円
・高卒女性の平均年収:226万4,000円
・大学・大学院卒女性の平均年収:392万7,000円

生涯で最も稼ぐ50~54歳の平均年収を見ると、高卒・大卒の年収格差はさらに激しくなります。50~54歳における高卒男性の平均年収は347万円で、反対に、大学・大学院卒男性の平均年収は535万2,000円です。およそ200万円弱の差です。50~54歳における高卒女性の平均年収は226万4,000円で、大学・大学院卒女性の平均年収は392万7,000円です。こちらは、約170万円近くの差が出ています。

初任給の差

・高卒の初任給:16万円
・大学・大学院卒の初任給:21万~23万円

一般社団法人労務行政研究所の「2017年度新入社員の初任給調査」によると、初任給においても差が出ていることがわかっています。高卒の場合、男女ともに初任給は約16万円ですが、大学・大学院卒の場合は約21万~23万円です。初任給の時点で、すでに5万~7万円も差が出てしまっているのです。

生涯賃金の差

・高卒男性の生涯賃金:2億670万円
・大学・大学院卒男性の生涯賃金:2億6,630万円
・高卒女性の生涯賃金:1億4,660万円
・大学・大学院卒女性の生涯賃金:2億1,810万円

生涯賃金とは、1人の人が一生のうちに稼ぐお給料のことです。初任給における5万~7万円の差が積み重なると、年収格差が生まれるわけですが、年収をさらに生涯賃金にまで拡大して考えると、数千万円という規模の格差が発生していることがわかっています。

労働政策研究・研修機構(JILPT)が発表した「ユースフル労働統計 2016」では、60歳まで働いた場合の生涯賃金を、学歴別にグラフ化しています。この調査によれば、2014年の段階で、高卒男性の生涯賃金は2億670万円。一方、大学・大学院卒男性の生涯賃金は2億6,630万円だということがわかっています。実に5,960万円もの差が出ているのです。女性のケースも見てみましょう。高卒女性の生涯賃金は1億4,660万円。大学・大学院卒女性の生涯賃金は2億1,810万円です。両者には、7,150万円もの差があり、男性よりもその格差が激しいことがわかります。

※ただし、上記の数字は「同一企業継続就業とは限らない」場合のものです。また、退職金は含まれていませんので、ご注意ください。

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