大学の単位とは、履修した科目で一定以上の成績を修めると、その証明として学校から与えられるものです。単位は数で表され、授業の回数や大学の考える重要度に応じて「1単位の授業」や「2単位の授業」などと決められています。多くの大学では、卒業の条件として128単位前後の取得が必要とされています。ここでは、大学の単位について詳しく説明します。
大学では、進級や卒業をするために「この科目をこれだけ学ぶ必要がある」という考えから、ルールを定めています。そのルールが単位制度です。多くの大学では、4年間で128単位前後を取得すれば卒業できます。128単位を4年間で割ると32単位です。そのため、1年間で32単位を取得すれば、卒業できる計算になります。ただし、3~4年生になると、就職活動で忙しくなるため、1~2年生の間に多くの単位取得を目指す学生が多い傾向にあります。しかし、1年間で取得できる単位数には上限があるため、注意が必要です。
単位を取得するには、科目ごとに定められた評価基準を満たす必要があります。主な評価基準は、試験の成績、レポートや課題などの提出物、講義の出席状況です。履修科目によって評価基準が異なります。そのため、事前にどういった評価基準が設けられているのかを確認しておきましょう。
卒業に必要な単位を、やみくもに取得すればよいわけではありません。例えば、卒業には128単位が必要だったとします。その場合、好きな科目だけを履修して、128単位取得すればよいわけではないのです。大学卒業の条件として科目の指定があります。例えば「一般教養科目は○○単位以上が必要」というようなルールです。取得単位数が定められた各科目のうち、1単位でも足りなければ、卒業が認められなくなってしまいます。そのため、合計の単位数だけではなく、卒業に必要な科目ごとの単位数も把握しておかなければなりません。
このように大学では単位を取ることが卒業の条件となります。あらかじめ時間割が決まっている高校の授業とは違い、自ら授業を選択して時間割を構成する必要があるのです。必要な単位数を把握したうえで計画を立てましょう。