大学生の中には、さまざまな理由で学校生活が嫌になってしまって学校を中途退学してしまった方もいるでしょう。そのような場合には最終学歴が高校卒業となってしまうので、就職活動の際に大卒の方に比べてやや不利になってしまうかもしれません。そこで、大学にもう一度入り直したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、大学の再入学について詳しく説明していきます。
大学に入り直すのにも、入学試験から受けるとなると、時間面でも費用面でも負担が大きいですよね。「自分が中途退学した学校にもう一度入ることってできないの……?」と感じている方も多いのではないでしょうか。単刀直入にお答えすると「可能」です。一度辞めた大学への再入学はできます。とは言っても、誰でも再入学できるというわけではありません。再入学の受験にはいくつかの条件があることは覚えておきましょう。
再入学には大きく2つの条件があります。まず大切になるのが、退学してからの期間です。退学をしてから何年が経過しているかという点がポイントとなります。基本的に「退学してから2~4年以内であること」を必須条件としている大学が多い傾向にあります。もちろん、期限を設けていない大学もありますので、4年以上経過してしまっている方も確認してみましょう。もう1つは、退学した際の理由です。再入学ができるかどうかは、教授陣が話し合って決めることが多いです。退学した理由が病気やケガといった場合、「回復したことをきっかけに再入学を希望する」というものであれば認められやすいでしょう。それ以外の理由でも再入学できますので、チャレンジしてみることをおすすめします。
再入学をしたい方は、再入学試験の受験が必要になります。大学が受付をしている期間内に、再入学願や志願理由書、退学・除籍時の成績証明書といった書類の提出と、約3万5,000円の検定料を支払う必要があります。受付を済ませたら、今度は試験です。大学によって試験がないところもありますが、基本的には書類審査と面接試験があります。「なぜ退学したのか?」、「なぜ再入学をしたいのか?」という質問を中心に、しっかりと自分の意見を準備しておきましょう。
再入学をする際の入学金に関しては、大学によって大きく異なります。入学金を取らないというところもありますし、ゼロから大学に入学する場合と同様に25万円ほど支払う必要のある大学もあります。前期の授業料と合わせて、再入学が決まるとすぐに80万円近くを納入が求められることもありますので、注意が必要です。
以上、大学への再入学について詳しく説明してきました。再入学を考えている方は、まずは自分が在学していた大学のホームページを確認してみてください。「再入学」という項目が用意されているので、そこから再入学に関して詳しい情報を調べてみましょう。